現預金はどれくらいあれば安心なのか?
2026/05/12
「現預金はどれくらいあれば安心なのか?」
サブタイトル
「売上はある」
「利益も一応出ている」
それなのに、なぜか毎月お金が苦しい。
中小企業の経営相談では、非常によくある話です。
実際、会社経営で最後に重要になるのは、
利益より先に“現預金”です。
極端に言えば、
黒字でもお金が尽きれば会社は止まります。
逆に、一時的に利益が悪化しても、
十分な現預金があれば立て直しの時間を作れます。
「利益」と「お金」は違う
決算書上では利益が出ていても、
売掛金
在庫
設備投資
借入返済
などで、現金は減っていきます。
特に中小企業では、
「利益は出ているのに通帳残高が減る」
という状態が珍しくありません。
経営者が本当に見るべきなのは、
“あと何か月会社を回せるか”
です。
では、現預金はいくら必要なのか
業種や固定費によって違うため、
一律の正解はありません。
ただ、実務的にはまず、
「固定費の何か月分を持っているか」
が重要です。
固定費とは例えば:
人件費
家賃
借入返済
リース料
通信費
最低限の外注費
など。
危険になりやすい会社
実際に資金繰りが苦しくなる会社には共通点があります。
それは、
「通帳残高を感覚で見ている」
ことです。
例えば、
今月は売上が入るから大丈夫
借入できるはず
なんとかなる
という状態。
しかし経営では、
“想定外”
が必ず起きます。
売掛回収遅延
急な設備故障
主要取引先の悪化
景気変動
人材離脱
こうした時に、
現預金が少ない会社ほど、一気に苦しくなります。
一般的には「3か月」では不安
よく、
「固定費3か月分」
という話があります。
もちろんゼロよりは良い。
しかし実際の経営では、
3か月は想像以上に短い。
特に現在は、
原材料高
人件費上昇
金利変動
景気減速
など、不確実性が大きい。
そのため、
半年〜1年程度の固定費耐久力
を意識する経営者も増えています。
「借入できるから大丈夫」は危険
業績が悪化してからでは、
融資条件は急に厳しくなります。
銀行は、
“苦しくなった会社”
より、
“余裕がある会社”
に貸したい。
つまり、
現預金がある時ほど借りやすい。
逆に、
本当に必要になった時には、
借りにくくなることがあります。
現預金は「攻めるため」にも必要
現預金は、
単なる防衛資金ではありません。
良い人材採用
設備更新
新規事業
値上げまでの耐久
不採算撤退
など、
経営判断の自由度を作ります。
お金が少ない会社ほど、
「本当はやめたい仕事を続ける」
ことになりやすい。
最後に
会社経営では、
「いくら儲かったか」
以上に、
「いくら残っているか」
が重要になる場面があります。
実際、資金繰りが厳しくなる会社ほど、
売上だけを見ている
利益だけを見ている
通帳残高を管理できていない
ケースが多い。
現預金は、
単なる“余ったお金”ではありません。
会社が冷静に判断するための、
“時間”そのものです。
こんなことに一つでも当てはまれば、ご相談ください
売上はあるのにお金が残らない
通帳残高を見て不安になることがある
借入のタイミングが分からない
現預金をどこまで確保すべきか迷っている
設備投資や採用に踏み切れない
資金繰りを感覚で判断している