山本雅一税理士事務所

会計・経理は税理士に任せるほうがいいの?

会計・経理は税理士に任せるほうがいいの?

会計・経理は税理士に任せるほうがいいの?

2020/10/09

会計・経理は税理士に任せるほうがいいの?

会計・経理

こんにちは、山本雅一税理士事務所です。

きょうは、地味だけど避けてとおれない経理のことを考えてみたいと思います。
個人業主であろうと法人であろうと事業をはじめたら必ずでてくるのが、経理の問題です。一般的に言って、一人で事業をしている方は、何もかも自分でしなくてはいけないので、経理に時間を割けないとか、今から経理の勉強はどうもといったお考えの方が多いように思います。実際忙しいでしょうし、誰かに任せたいと思う方も多くいらっしゃいます。だんだん規模が大きくなっていくと、自社の必要上社内で経理せざるを得なくなっていきます。アウトソーシング自体が難しくなっていくのです。その中間の規模の企業はどの段階から自社で経理するのかに悩まれるのです。
そこで、経理業務を行う2つの選択肢が出てきます。
1税理士などに任せる
2自分で経理する
税理士に任せると当然記帳業務についての料金が発生します。自分で経理していないので、日々の状況が把握できません。
自分で経理すると、その分経費は発生しませんが、経理の時間を作らなくてはいけませんし、簿記の知識も必要となります。
そこで考えるポイントは、料金負担、日々の状況把握の必要性、経理の時間、簿記の知識となります。

【料金負担】
売上が小さく、経理を任せる料金負担ができない場合は自分でするしかありません。申告だけ税理士に依頼する方法もあるでしょう。
しかし、以下にあるように料金負担ができるなら任せた方が有益と考えるのはどうでしょうか。
あえて自社でするメリットもあるのです。料金を単にコストと考えるのは少し違うように思います。

【日々の経営状況把握の必要性】
意思決定、経営判断、経営戦略とかいいますが、本当に必要なのかはよく考えてみる必要があります。経営状況の悪化を早期につかむことが大切なのはわかりますが、わかったときに打つ手がある企業と難しい企業があります。事業は様々な要素からできていますが、経営状況に大きく影響を与えるのは、短期的には売上であることがほとんどです。そうなると、売上改善を短期間で手が打て選択肢がある企業は、常に現状を把握しておく必要があることになります。一方、よくない状況が分かっても打つ手の選択肢がない企業は、中長期的には対策を講じるとしても短期ですぐ打つ手がないわけですから常に現状把握しておくとことまでは必要性は乏しいことになります。

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【経理の時間】
忙しい経営者は、様々な仕事があり、なかなか経理の時間が作れません。しかし、最近のIT,AIの活用進歩から状況は改善してきているのは事実です。相当程度機械に頼ることができるようになりました。銀行預金データを会計ソフトに取り込む仕組みやレシートをスキャンたデータも会計ソフトに取り込むことができる時代になりました。まだまだ改良の余地はありますが、経理の時間という意味ではその改善状況は目覚ましいものがあります。しかし、簿記から完全に自由になれるわけではなく、機械がしてくれるとはいえ、チェックは自分でしなくてはならない点ではまだ、時間的な改善にとどまっているのが現状でしょう。時間の問題は解決しても簿記の問題は依然として残ります。

【簿記の知識】
IT,AI技術の進歩のおかげで以前ほど簿記の知識を必要としなくなったのは事実でしょう。会計ソフトのメーカーも工夫を凝らしていますから、使いやすいように進歩しています。しかし、進歩しても簿記の知識が必要なくなったわけではありません。最終的には簿記の知識は必要という点では何ら変わっていません。簿記知識の必要性から解放されることはないのです。

以上、検討のポイントを説明してきました。それぞれのポイントを勘案して自社の経理の方法を決めることとなります。
ただ、企業の成長を考えるなら、料金を払っても常時自社の成長を支援してくれる状態が税理士との間にできていることは必要なことでしょう。経理業務を依頼するかどうかではなく、毎月顧問料を払って常時相談できる体制は有益なことと考えます。経理業務とは直接関係しませんが、参考まで。

経理を依頼したほうがメリットがある部分はたしかにありますが、料金以外で、自分でするメリットもあります。自分でしていると他人に任せていたのではわからないことが、つまり気づきがあります。何に気づくかはわかりませんが、自分でしていると様々な経営上のヒントに気づいたりします。人間の思考のメカニズムは、かかわることで内在している何かと関係して気づきを生み出すのだと思います。また、自分でしていると自社の状況が深くわかってくるという面もあります。銀行などに自分の言葉で説明できるようになるのも確かだと思われます。料金という、コスト面だけを考えるのは正しくないと思います。

本業に専念するというのも正しいですが、自分で経理する効用にも目を向けることも必要でしょう。IT、AIの時代、税理士にも頼りながら自分でできることは自分ですることが結局は自社のためになるように思います。現代は、忙しい中でも自分で経理ができる環境、ツールがある時代だと思います。積極的に活用して自社経理にチャレンジすることで、経理を材料にして経営の気づきを生み出すメリットを考えていただきたいと思います。

弊所では、従来の枠組み、自社経理か記帳代行かではなく、第3第4の方法も提案しています。経理という作業自体できるだけ効率的に済ませたいという業務を様々な工夫で支援提案しております。ややもすれば面倒くさいと思われがちな経理という分野を考えてみました。

自社に有益なご提案ができると思います。一度ご相談ください。

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